2015年度 日本図書館協会資料保存委員会 資料保存セミナーのお知らせ
国立公文書館では、所蔵資料(約133万冊)の劣化と破損状態を把握し、これからの 資料保存を検討する目的で平成25年に劣化状況調査(サンプル抽出調査)を実施しまし た(※1)。この結果、複製物作成および修復といった従来の保存対策の他に、新たに 脱酸性化処理およびリハウジング(※2)等の保存対策の必要性が把握されたため、翌 年度、これら保存対策に関する調査研究も行っています(※3)。 今回のセミナーでは劣化状況等調査の報告書の概要と、その後の具体的な動きや 計画等についてご報告いただく予定です。 国立公文書館で保存する資料は、材質、構造も多様であり、また、来歴により館 への資料受入時の保存状態も様々です。国立公文書館の記録資料にかかる保存対策 についての取組みをご紹介いただき、共に考える場となれば幸いです。 ご参加お待ちしております。 【日 時】2015年12月4日(金) 19:00-20:30 【会 場】日本図書館協会 2階研修室 【テーマ】「国立公文書館の資料保存、これから」 【講演者】中村 愛子氏(国立公文書館業務課保存係長) ○事前申込不要 問合せ先:日本図書館協会 担当:川下 電 話 : 03-3523-0816 FAX:03-3523-0841 E-mail: kawashita☆jla.or.jp *☆を@にかえてお送りください。 〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14 ------------------------------------ ※1)「特定歴史公文書等の劣化状況等に係る調査研究業務報告書」 http://www.archives.go.jp/about/report/pdf/rekkachousa.pdf ※2)「リハウジング」とは、資料の排架状態を見直して取扱いやすい状態へと変えること である。(上記※1)報告書内にて定義) ※3)「脱酸性化処理・リハウジングの試行実施を通じた調査研究業務 報告書」 http://www.archives.go.jp/about/report/pdf/dassanchousa.pdf