歴史資料ネットワーク(以下、史料ネット)では2004年の台風23号による被災史料の対応以後、「水濡れ史料の吸水乾燥ワークショップ」を各地で実施してきました。このワークショップは、「いつでも・誰でも・どこでも」を合い言葉に、専門家でなくても史料を「まもる」担い手になれることを知ってもらうためのものです。現在も年に数回開催しており、概算で1000名以上の方にご参加いただきました。
今回企画した「史料の応急処置ワークショップ」は「吸水乾燥」ではなく、文字通り、破れや剥がれのある史料の「応急処置」を学ぶ場です。具体的にはメチルセルロースをエタノール(水20%含有)で溶いたものを接着剤として使う処置法を学びます。古文書に限らず近代史料にも用いることができ、貴重書等を除く図書にも可能な方法です。そして「いつでも・誰でも・どこでも」できる方法です。修復家の尾立和則さんにご指導いただいた後に、参加者の方々には、現在史料ネットが市民ボランティアと共同で整理を進めている岩手県大船渡市の津波被災史料の処置にチャレンジしていただく予定です。皆様のご参加をお待ちしております
【プログラム】
日時:2018年3月24日(土)13:00〜16:45
場所:神戸大文学部(参加者の方には、追って詳細をお伝えします)
募集人数:8名(先着順)
講師:尾立和則さん
資料代:500円(史料ネット会員は無料)
13:00〜13:15 趣旨説明・講師紹介・参加者自己紹介など
13:15〜14:15 講義・実演
14:15〜14:30 休憩
16:00〜16:15 休憩
16:15〜16:45 講師・参加者による意見交換会
以下の事項を明記のうえ、メールかFAXで史料ネット事務局へお送りください。
@氏名(ふりがな)
A住所
B電話番号
Cメールアドレス
【申し込み先】
メール:s-net[at]lit.kobe-u.ac.jp ([at]を@に変えてください)
FAX:078-803-5565
※ホームページ「お問合せフォーム」からもお申し込みいただけます。
http://siryo-net.jp/contact/