全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】

平成13年度 大会企画委員会




[会議報告]

◇平成13年度第1回委員会

日 時 2001(平成13)年5月11日(金)
場 所 埼玉県立文書館
出席者 委員7名・事務局3名・オブザーバー1名(会長事務局)
欠席者 委員2名

審議事項
(1)第14期(平成13・14年度)委員会構成について

(2)平成13年度活動計画について

(3)第27回長野大会について

(4)関東部会会員有志からの「提案」について


◇平成13年度第1回委員会

日 時 2001(平成13)年6月7日(木)
場 所 埼玉県立文書館
出席者 委員7名・事務局3名・オブザーバー1名(会長事務局)
欠席者 委員2名

審議事項
(1)大会テーマ研究会について

(2)自由テーマ研究会について

(3)展示等について

[活動報告]
1委員の改選
 12年度第6回委員会で検討し、 第4回役員会で承認された委員会構成案(本誌第56号委員会レター参照)にもとづき、第14期(平成13・14年度)の委員を委嘱しました。今年度の大会開催県が長野県であることから、隣接県の群馬県や新潟県にお願いすることになったこともあり、多くの委員が再任となりました。事務局も引き続き埼玉県立文書館が担当します。
(2頁委員会一覧参照)。
 今期から新たに取り入れた体制として、副委員長の2人制があります。第13期に引き続き、国立史料館の丑木幸男教授に再任いただくとともに、開催県側を代表・統括していただく意昧で長野県立歴史館の樋口和雄文献史料課長にお願いしました。
 また、会長事務局からオブザーバーとして毎回の委員会への参加をいただくことになりました。これは、総会をはじめとする大会運営の連絡緊密化をはかるとともに、全史料協全体の活動や課題を大会に反映していくためです。

2 14年度大会富山県開催の決定
 13年度第1回役員会で、来年度大会の開催県が富山県に決まりました。これを受け、今後富山県公文書館がオブザーバーとして本委員会に参加いただけることになりました。

3  長野大会の概要案内
 事務合理化の一環として、6月と8月の2回にわたって行ってきた開催案内を、8月に1本化することにしました。しかし、機関会員において年間計画を立てるなどの必要もありますので、開催期日や会場等の概要を3月に通知すると共にホームページに掲載しました。

4 自由テーマ研究会報告者の公募とその結果
 昨年は休止したものの開催の希望の多かった自由テーマ研究会につき、上記3とあわせて報告者を募集しました。一昨年までは6月に募集していましたが、大会テーマ研究会の内容や日程構成と連動して検討していくため、時期をはやめ、5月末を締切としました。
 その結果、元興寺文化財研究所の金山正子さんから、近現代紙史料を中心とした保存管理プログラム策定を提唱する内容の応募をいただきました。13年度第2回委員会では、この応募結果を大会テーマ研究会及び日程全体ともあわせながら検討し、次のような結論を得ました。
 @金山さんの報告は大会テーマ研究会分科会のうちの1本としてお願いする。
 A自由テーマ研究会は、視察と連動させた意見交換を主とした研究会とする。
  そのため、名称も「意見交換会」(仮称)とする。
その理由は次のとおりです。
@金山さんの報告が、大会テーマ研究会分科会で求めていた課題・構成に含致する。
A自由テーマ研究会は、意見交換の可能な人数による分科会形式が望まれるが、応募が1本のみであった。
B一方で視察を単に見学だけに終わらせるのではなく、それにあわせた研究会や意見交換の必要性が求められていた。
 委員会後には、金山さん及び視察機関である松本市文書館、長野県立歴史館の御了承をいただきました。

5 視察及び「意見交換会」の開催
上記のような経過により、今大会の自由テーマ研究会は視察機関にちなんだテーマによる、意見交換を中心とした研究会として開催することになりました。テーマも両機関から提案をいただいています。第3日の午前中に両機関を会場にして、視察とあわせて開催します。
 ただ、松本市文書館の会場のキャパシティが70人程と聞いておりますので、希望会場への参加ができないケースも想定され、現在希望申込の方法を検討しているところです。会員の皆様の御理解と御協力をいただければと存じます。
6  大会テーマの設定
 この3年間、「地域史料の充実をめざして」をテーマとし、開催県の特色を生かした切り口をサブテーマとしてきました。新潟・大分両大会では報告者がすべて開催県から、という構成ともなりました。このテーマ設定への評価や批判、委員会での議論は本誌第55号「大会を終えて」に記しましたので御参照ください。
 これを受け、長野大会の本格的な検討が12年度第7回委員会から開始されました。長野県立歴史館からは、開催県の特色を切り口とするよりも、新世紀最初の年にあたり、史料保存利用活動や文書館が直面する新たな課題などをテーマにとりあげ、そのなかに開催県からの報告も含ませるというテーマ及び構成が提案され、委員会においても基木的にこの方向で議論がすすめられました。仮称ではありますが、第1回役員会に「21世紀の史料保存について」というテーマと概要を提案、了承されました。13年度第2回委員会では、より具休的に個別報告のテーマや候補者の検討がなされました。当面する課題として、具体的には「情報公開法」の施行にともなう問題、記録の電子媒体化、市町村合併などが挙げられましたが、その多くが公文書に関する ものです。いずれも重要な課題ですが、r21世紀の史料保存」が公文書に限られるという印象を受けることから会員構成を考慮し、公文書だけに限らない研究会のひろがりや報告の必要性も指摘されました。
 また、利用面からの検討を表に出す必要から、分科会でのテーマ区分を「保存」と「利用」とするなど、テーマも「21世紀の史料保存と利用」と改め、さらにサブテーマについて継続して検討しています。大会テーマの趣旨や構成、具体的な報告については、本誌6頁の案内や開催要項(会員には別途送付予定)をこ覧ください。

7 関東部会会員有志提案への対応
 3月6日付で「全史料協関東部会会員有志」名で、「全史料協大会の開催企画について(提案)」の文書をいただきました。昨年11月開催の第179回月例研究会での議論をもとにした、テーマ設定など6項目の提案です。月例研究会での指摘は参加した岡山委員から報告を受け、第61回委員会で議論しました。今回の提案の多くはそれに重なり、本誌第55号の原稿としても提出してありましたので、それをもとに事務局で回答案を作成しました。13年度第1回委員会でそれを確認、第1回役員会の協議、第2回 委員会での再確認をへて6月14日付で回答しました。




◇平成13年度第3回委員会

・開催期日 2001(平成13)年7月18日(水)
・開催場所 長野市ビッグハット若里市民文化ホール
・出席者  委員4名・事務局2名・オブザーバー4名(会長事務局[東京都公文書館]、次期開催県[富山県公文書館])
      欠席者委員5名
・審議事項
(1)大会テーマ研究会の構成について
(2)サブテーマについて
(3)大会要項について
(4)展示募集について
(5)大会会場視察



◇平成13年度第4回委員会
・開催期日 2001(平成13)年8月23日(木)
・開催場所 埼玉県立文書館
・出席者  委員4名・事務局3名・オブザーバー1名(会長事務局)
      欠席者委員5名
・審議事項
(1)開催案内について
(2)大会テーマ研究会の運営企画について
(3)大会要項について
(4)展示募集、宿泊・昼食斡旋等について

[活動報告]

1 大会内容の検討と決定
 前回報告以降、第3回、 第4回と委員会を開催、大会の内容を検討しました。第3回は、大会会場となる長野市の若里市民文化ホールで開催し、会議とともに会場を視察しました。
 委員会翌日には長野県立歴史館において、松本市文書館の小松芳郎館長・福島紀子専門員と梅原委員、事務局太田で意見交換、打ち含わせを行いました。松本市文書館が視察及び意見交換会会場のひとつであり、福島専門員には分科会報告者をお願いしています。また、お二人は後述のように大会テーマに関連する資料保存委員会の委員長、事務局でもあるからです。その後、引き続き歴史館と太田で運営事務的な打ち含わせを終日行いました。
 第4回委員会では、大会案内を発送するにあたっての最終検討を行いました。そのうち、全体会2での全体討論をどのような形で進めるかが、最後の課題でした。協議の結果、資料保存委員会にコメンテーターとしての協力を依頼することになりました。
 これは、大会テーマが同委員会で取り組もうとしている課題と重なるところがあるからです。
大会テーマは「21世紀の史料保存と利用」と非常に大きなものであるため、サブテーマ「文書館をとりまく状況と課題」を設け、史料保存 利用活動に大きな影響を与える新たな杜会動向を切り口として取り上げることにしました。その杜会動向のなかには、情報公開制度の進展や政府による市町村合併の推進があります。その影響による史料散逸間題が第1回役員会で提起され、資料保存委員会がこの問題に取り組むことになりました。そこで同委員会に全体討議の中心に入っていただき、そこでの協議・意見と委員会活動が連続すれば、と考えたわけです。この提案は翌々日に開催された同委員会で了承され、小松委員長と小川千代子委員にコメンテーターとして協力いただけることになりました。

2 大会の案内と展示募集
 以上の結果を受け、8月27日付で会員及び関係機関への案内を行いました。会報第57号やホームページにも掲載してもらい、関係団体のホームページ等にも載せていただけました。あわせて、機関会員に刊行物展示の、また、関連企業に協賛展示の案内を発送しました。いずれも9月30日締切とさせていただき、現在(1O月初頭)集計に入っているところです。
 この間、報告者や会長事務局・部会事務局等関係の方々には、大会当日に配布される「大会要項」の原稿を執筆いただき、これも 現在本格的な編集に入っているところです。




◇平成13年度第5回委員会
開催期日 2001(平成13)年11月6日(火)
開催場所長野県社会福祉総合センター
出席者委員7名、事務局3名、開催県事務局(長野県立歴史館)2名、会長事務局2名、研修・研究委員会事務局1名、次期開催県(富山県公文書館)2名
欠席者 委員2名

審議事項及び結果
大会前日における運営関係者による最終打ち合わせ
平成13年度全国大会(第27回長野大会)
開催期日 2001(平成13)年
11月7日(水)〜11月9日(金)
開催場所 長野市ビッグハット若里市民文化ホール、長野県社会福祉総合センター、長野県立歴史館、松本市文書館

◇平成13年度第6回委員会
開催期日 2001(平成13)年12月7日(金)
開催場所埼玉県立文書館
出席者 委員4名、事務局3名
会長事務局2名、次期開催県(富山県公文書館)2名、松本市文書館小松館長(長野県大会実行委員、資料保存委員会委員長)
欠席者委員5名

審議事項及び結果
(1)長野大会の総括と反省
(2)富山大会への展望

[活動報告]
今回の委員会レター報告期間(1O〜12月)は、大会をはさみ、開催のための直接的な準備活動や事後処理活動を種々行った時期にあたります。委員会審議は、大会最終打合せ(第5回)と総括・反省(第6回)に尽きますので、次号大会特集号を参照いただければと思います。その他の主な活動は次のとおりです。
10.l1 司会・記録者・コメンテーターに文書による正式依頼。
10.22 全体会Uのコメンテーター・司会打合会(於国際資料研究所 資料保存委員会小松芳郎・小川千代子両委員、本委員会梅原・日露野両委員、事務局太田参加)
10.24 協賛企業に展示・搬入方法につき連絡。
10.30 アンケート文案決定。
10.31 「大会要項」完成。
11.02 関係者用「大会必携」完成。
11.14 報告者等への礼状送付。
11.15 アンケート集計、関係者へ発送。

この他、事務局と長野県立歴史館との間ではは、連日のようにE-mail・電話・ファックスで連絡・調整を繰り返しました。ことに「大会要項」「大会必携」その他諸資料の作成に、原稿そのものをやり取りし、直接修正の加えられるE-mailが有効に機能を発揮した最初の大会でした。



◇平成13年度第7回委員会

日 時 2002年(平成14)年3月11日(月)
場 所 埼玉県立文書館
出席者 委員6名・事務局3名・オブザーバー2名(会長事務局・富山県公文書館)
欠席者 委員3名

審議事項及び結果
 富山大会の企画について
   自由テーマ研究会については、日程の関係及び長野大会での募集が低調だったこともあって、来年度は分科会に取り込む形とし、募集しないことになった。
   また、専門職問題委員会から依頼があったので大会の分科会で取り上げることになった。大会全体の枠組みとしては、長野大会と同様に分科会を全体会2本で挟む日程をとることとなった。

 来年度の活動計画について
   委員構成は、今年度からの引き続きとなる。開催県関連の委員は1年ごとなので、来年度は長野県が入るほか、次々回開催の宮城県からオブザーバー委員の参加を呼びかけることになった。



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