記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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 第42回 全国(三重)大会及び研修会
 テーマ  博物館でアーカイブズ

開催要項          大会案内(pdf;795KB)      大会冊子(pdf;30.6MB
1 期  日  平成28年11月10日(木)・11日(金)

2 会  場  男女共同参画センター 「フレンテみえ」(三重県総合文化センター)
         〒514-0061 三重県津市一身田上津部田1234 電話059‐233‐1111(代表)
         三重県総合博物館 MieMu
         〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
         電話 059‐228‐2283  Fax059‐229‐8310

3 主  催  全国歴史資料保存利用機関連絡協議会
4 共  催  三重県
5 後  援  独立行政法人国立公文書館 三重県教育委員会 津市 津市教育委員会
         三重県歴史的・文化的資産保存活用連携ネットワーク 三重県博物館協会  
6 内  容
(1)総 会
(2)大会テーマ研究会
(3)研修会(視察を含む)
(4)機関会員・協賛企業展示、ポスターセッション
(5)交流会

7 申込方法
  10月11日(火)13時30分時点で、研修A「三重県総合博物館の視察」が100名の定員に達しましたので、
   以後お申し込み頂きましても、参加できません。ご了承下さい。


  大会参加について(参加費・問合せ先・申込み処理の流れ等 pdf;570KB)

  下記のオンライン申込みフォームを利用してお申し込みください。
         オンライン申込みが難しい場合は、別紙「申込書」を大会・研修委員会事務局まで郵送又はFAXにてお申し込みください。


         郵送/FAX送付先
          〒371−0801 群馬県前橋市文京町3丁目27−26 群馬県立文書館
          全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 大会・研修委員会事務局
          担当 小高 哲茂(こだか てつも)
          電話:027-221-2346   FAX: 027-221-1628
          E-mail:jsaitaikaikensyu☆archives.pref.gunma.jp(☆を@に変更して使ってください)

  機関会員出版物等展示について(pdf;199KB)  
  会員ポスター展示について(pdf;201KB)         機関会員・会員展示申込書(pdf;106KB

  協賛企業の大会冊子掲載広告募集について(pdf;110KB)         広告申込書(pdf;95KB
  協賛企業の展示募集について(pdf;149KB)           協賛企業展示申込書(pdf;137KB


8 申込み締切  平成28年10月14日(金) 必着

9 その他
  (1)会員相互の親睦を図るため、参加者名簿(氏名・所属[機関名又は都道府県名])を作成します。
     申込時に名簿掲載の可・否をご記入ください。
     記入がない場合は掲載しないこととします。なお名簿作成にあたっては個人情報の保護に十分配慮し、
     その用途を本大会に限定しますので、趣旨をご理解の上、掲載にご協力ください。
  (2)手話通訳等を希望される方は、申込時に通信欄にその旨をご記入ください。
   


会 場
 男女共同参画センター「フレンテみえ」
   (三重県総合文化センター)
  男女共同参画センター「フレンテみえ」の位置

 
研修会A(視察)
   三重県総合博物館MieMu

  津駅(近鉄名古屋線、JR紀勢本線、伊勢鉄道)
  西口1番のりば より バス 約5分
  【89系統】総合文化センター行き 又は 夢が丘団地行き
  「総合文化センター」下車すぐ (徒歩では 約25分)

三重県総合文化センターの位置


大会日程      日程表はこちら(pdf;365KB)
 第1日/11月10日(木)
 ■ 視察参加者集合  9:30〜10:00 (三重県総合博物館ロビー 3階レクチャールーム)
 ■ 研修A 視察  10:00〜11:30
 三重県総合博物館の見学
  10月11日(火)13時30分時点で、研修A「三重県総合博物館の視察」が100名の定員に達しましたので、
   以後お申し込み頂きましても、参加できません。ご了承下さい。

  平成26年4月に開館した三重県総合博物館(以下、博物館という)は、博物館機能に公文書館機能を一体化した総合博物館です。平成19年以降、基本構想や基本計画に基づいて整備を進めてきました。博物館には、旧博物館及び三重県史編さん班から引き継がれた自然系資料、人文系資料など合わせて約50万点余の資料が収蔵され、その中には、歴史資料として重要な公文書も移管され保存されています。
 この研修会では、三重県総合博物館の概要説明や、収蔵庫、公文書整理室、燻蒸装置、資料閲覧室などの公文書館機能に関連する各室を中心とした施設見学を行います。
 
三重県総合博物館全景
 三重県総合博物館全景
 ■ 受  付  11:00〜 (フレンテみえ 1階ロビー)
 ■ 移動・昼食・休憩
 ■ 展示・ポスターセッション  11:30〜13:00 (2階セミナー室A)
   コアタイム  12:00〜13:00
       この時間帯にはポスターの展示者が、発表形式で説明を行うとともに、自由な意見交換ができます


 ■ 研修B     13:00〜14:00

 アーカイブズ入門:組織におけるアーカイブズの役割

   西山 伸 氏京都大学大学文書館
 公文書管理法の施行や、デジタル技術の目覚ましい進歩などによって、アーカイブズを取り巻く状況も近年大きく変化しているように見えます。しかし、そうしたときだからこそ、アーカイブズとは何なのか、改めて見直してみる必要があるのではないでしょうか。
 本研修では、私自身が働いている京都大学大学文書館について、その仕事の中身や抱えている課題、親組織の中での役割、などをできるだけ具体的かつ率直にお話しすることを通じて、なぜアーカイブズが必要なのか、アーカイブズで働く人は何をするべきなのか、皆さんと考えます。
 ■ 研修C     13:00〜14:00

 展示照明としてのLEDを考える

   高科 真紀 氏(国文学研究資料館) 
  2020年を目途に蛍光灯の製造・輸出入の実質禁止の方針が固まり、LEDへの置き換えが政府主導ですすめられている。LEDは省エネで紫外線・赤外線を含まないといわれ、2008年以降は博物館・美術館でも導入が増加している。
 本発表では、まず基礎知識として展示に求められる照明の条件と、照明により損傷が蓄積する紙資料に着目した照度設定、展示期間の判断基準を紹介する。次に、LEDに変更した国文学研究資料館展示室を事例に、LEDと蛍光灯の特性比較検証の結果を報告する。報告をとおして、展示照明としてのLEDの現段階での評価と今後の課題を提示したい。
 ■ 休 憩   14:00〜14:10

 ■ 研修D   14:10〜15:10

 太宰府市における行政文書の保存と公文書館の役割

   藤田 理子 氏(太宰府市公文書館) 
  現在太宰府市では、文書主管課の下に公文書館を置き、現用文書と非現用文書の一元的管理を目指している。今回は当市の文書管理の特徴と保存・利用の取組、今後の課題を報告する。
 行政文書の保存については、市史編さん事業の一環として平成5年から文書の評価選別等の検討が始まった。平成23年に太宰府市行政文書選別・保存審査委員会を設置し、歴史的又は文化的に価値がある行政文書の保存について本格的な取組を開始した。そして平成26年4月、主に非現用文書の選別と歴史資料として重要な文書の保存等の業務を担う太宰府市公文書館を設置した。
 ■ 研修E   14:10〜15:10

 伊勢商人長谷川治郎兵衛家資料調査の概要

   門 暉代司(長谷川家資料調査委員会委員長) 
  三重県松阪市魚町の長谷川家は、延宝3年(1675)創業の木綿問屋。江戸時代には、江戸大伝馬町一丁目に5店舗、三河国平坂に1店舗を構え、松阪本家は紀州藩の御為替御用や大年寄を勤めた。また、明治以降は衣料問屋・硝子問屋・不動産業等を営んだ。
 松阪市は、平成20度から10か年計画で長谷川家所蔵資料約6万点の調査に着手。この間、平成25年4月に長谷川家から土地・建物・資料類一切の寄贈を受け、建物群は本年7月に国重要文化財に指定された。
 本講座では、創業以来の古文書、歴代当主蒐集の蔵書・美術工芸品、家族並びに店の生活道具類等々の調査の方法や今後の課題等を紹介する。

 ■ 休 憩   15:10〜15:30  (展示は15:10〜17:00)

 ■ 総 会   15:30〜17:20  (多目的ホール)
      総会資料は、こちら(pdf:1,240KB) 
                           
 ■ 移 動   17:20〜17:30
  交流会   17:30〜19:30 (文化会館棟 2F 第2ギャラリー)
 交流会会場は,同一施設内です。各自移動してください。
   会 費:6,000円(大会受付時に徴収します。)

交流会会場マップ 



 第2日/11月11日(金)
 ■ 受  付    9:00〜9:30 (フレンテみえ1階ロビー)
 委員会報告     9:30〜10:30 (多目的ホール)

 学校アーカイブズと地域の組織・団体アーカイブズの保存のために
   
    ―アンケートのまとめと課題―
   嶋田 典人 氏調査・研究委員会副委員長 香川県立文書館
   山本 太郎 氏調査・研究委員会委員 倉敷市総務部
 今期(2015-16年度)の調査・研究委員会の調査事業は、学校アーカイブズを中心に、そのほか地域に所在するさまざまな組織や団体のアーカイブズ、時期的には近現代のものに焦点をあてて、現状の把握と保存・活用に向けての課題などについて検討しています。今回の委員会報告では、昨年度実施したアンケートをふまえ、アンケート結果からみえてくる現状や、そこから考えられる課題などについて報告します。

 ■
活動報告     10:40〜11:40

 日本におけるアーカイブズ・レスキュー活動のネットワーク
         ―全史料協の災害対応を中心に― 

   青木  睦 氏(全史料協理事 国文学研究資料館) 
 本年4月14日に起こった熊本地震では、一般家屋だけでなく、宇土市役所をはじめとする自治体庁舎も損壊し、公文書等に被害が及んでいる。本会では、4月28日付けで「公文書等の保全・保存に 関する要望書」を会長名で内閣総理大臣宛てに提出したほか、本会が属している文化財防災ネットワークの会議に参加し、今後の対策についての協議を行った。
 本報告では、地震発生から現在まで、どのような形でレスキュー活動が行われているのかを紹介するとともに、前述した文化財防災ネットワークにおける全史料協の役割をはじめ、今後の課題等についても紹介したい。
 

 国立公文書館版『日本におけるアーキビストの職務基準』について(仮題)

   新井 浩文 氏(会長事務局) 
 本年3月18日付けで、国立公文書館では「日本におけるアーキビストの職務基準」が作成され、その後4月27日に開催されました第13回アーカイブズ関係機関協議会において、広く同協議会に参加する関係機関からも意見を聞きたい旨依頼がありました。当会では、7月12日付けで、会員に対して意見募集を行い、その結果を国立公文書館に回答いたました。本報告では、その際に会員の皆様から寄せられた様々なご意見を紹介するとともに、その後の「同基準」の内容や今後の動き等について報告したいと思います。 

  休憩・昼食     11:40〜13:00
 ■ 展示・ポスターセッション  11:40〜13:00  (2階セミナー室A)
    コアタイム  12:00〜13:00


 ■ 大会テーマ研究会  13:00〜16:20  (多目的ホール)
 博物館でアーカイブズ
 大会趣旨説明     13:00〜13:10     
 今年の大会は三重県総合博物館を会場として開催します。三重県総合博物館は平成26(2014)年4月に開館した、総合博物館でありながら公文書館機能も主要業務として位置付けた新しい考え方に基づいた博物館です。そこで、大会・研修委員会では、最新の施設と機能を有するこの「博物館」という舞台で展開される、新しいアーカイブズの実働の姿と型(かたち)を参加者の皆さんと共有するため、本年の大会テーマを「博物館でアーカイブズ」としました。
 全史料協には、市町村を中心として「博物館・資料館」関係の会員は多数おり、地域資料のみならず歴史公文書の保存施設として、また実働を担う専門職員として、長年資料保存・活用のノウハウを蓄積し、さらに自治体史編さんにも携わるなど、地方自治体におけるアーカイブズの拠点として、博物館・資料館が果たしてきた役割は、計り知れないものがあります。近年は公文書館機能を標榜し、自治体における公文書管理のプロセスに積極的に関わる施設も少しずつ増えてきました。
 三重県においては、県立博物館を戦後早くから設置しました。また県史編さんを長年にわたって行い、地域資料調査も継続的に進めてきた歴史があります。その歩みの延長線上に位置する「総合博物館に公文書館機能を一体的に整備する」取組は、これまでの公文書・地域資料の収集、保存、活用、そして編さん事業の土台を踏まえ、自治体として今後の方向性を明確に示したと考えられます。そして三重県総合博物館の活動理念である「ともに考え、活動し、成長する博物館」は、「協創(利用者とともに創る)」や「(多様な主体と)連携」により、公文書館機能を一体的に運用しながら、利用者目線の新たな活動に取り組もうとする積極的な姿勢の現れと言えましょう。
 本大会では、「博物館でアーカイブズ」業務を進めてきた成果や課題、留意点について共通認識を持つと共に、「博物館でアーカイブズ」を見直すこと、つまり博物館の取組から文書館の役割を再確認し、実践的な公文書館機能の拡充や新たな連携のあり方を考える機会にしていきたいと思います。

 報告1         13:10〜14:00
 三重県総合博物館のアーカイブズ業務
   藤谷 彰 氏(三重県総合博物館) 
 三重県総合博物館は、平成26年4月に開館した総合博物館で、博物館機能に公文書館機能を一体化しています。歴史資料として重要な公文書(歴史的公文書)は、各部局から文化振興課へ引き継がれ、そこで評価選別され、そして総合博物館へ移管されます。総合博物館では、それを整理保存し、県民に公開して閲覧に供しています。
 本報告では、博物館における閲覧、展示等公文書館機能の特質などを紹介し、そこから見えてくる成果や課題を提示して、今後の博物館における公文書館機能のあり方を考えたいと思います。
 報告2         14:00〜14:50
 戸田市立郷土博物館とアーカイブズ・センター
   吉田 幸一 氏(戸田市郷土博物館) 
  戸田市は、埼玉県南部に位置する人口約13万6000人の町です。
 戸田市立郷土博物館は、市立図書館に併設し、昭和59年11月に開館しました。平成21年6月9日には館内に戸田市アーカイブズ・センターを開室したことで、図書館・博物館・文書館機能を備えた複合施設なりました。
 館の設立構想段階から独立した文書館の設置を目指していましたが、非公開の文書整理室を活用し、窓口(アーカイブズ・センター)を設けることで来館者が古文書や地図等を閲覧できるようにしました。
 本報告では、博物館の一部として開室して7年目のアーカイブズ・センターの現状と課題について報告します。
 休  憩    14:50〜15:00

 質疑討論
   15:00〜16:20
司会  長谷川 伸 氏(大会・研修委員会委員

     森本 祥子 氏(大会・研修委員会委員)

 ■ 閉会行事   16:20〜16:30