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全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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東日本大震災臨時委員会 第2回委員会議事録

  日時・場所:平成23年7月2日 21:00〜22:45/ホテルルートイン花巻
        平成23年7月3日 12:15〜13:00/旧釜石市立第一中学校

  出席者:小松芳郎(委員長)・青木睦(副委員長)・小川千代子・小川雄二郎・島田克彦
      福島幸宏(事務局)
  オブザーバー:井口和起・白沢勝彦
  欠席者:佐々木和子・佐藤正三郎・西村慎太郎・長谷川伸

  1.報告事項

  (1)東日本大震災臨時委員会第1回委員会議事録について

  (2)東日本大震災被災地における公文書等の保全・保存に関する要望活動について

   →全国知事会との話は進めている。被災市町村が首長名で県知事に申し出て、知事が全国
    知事会に要請すれば、各都道府県の職員から人員を公務として派遣するという仕組みを
    作ることはできるだろう、ということだ。

  2.協議事項

  (1)臨時委員会の運営について

   ・事務局体制(案)について
   ・臨時委員会運営要領の改正案について

    →いずれも原案通り了承された。運営要領(案)については、8月25日の役員会に提出
     し、了承を得て発効する。

  (2)臨時委員会の活動方針について

   ・東日本大震災への対応方針(案)について
   ・平成23年度臨時委員会事業計画(案)及び予算(案)について

    →支出基準案2〜5の宿泊費の扱いについては引き続き検討。
    →今後、活動費の確保に努めていく。

  (3)今後の取り組みについて

   ・公文書等の被災実態調査について

    →臨時委員会としては機関会員に協力を要請しながら、10月の大会では中間報告を、2
     年後にはきちんとした形で一冊にまとめたい。ただしその方法については担当委員が
     検討する。
    →被災実態調査を行うことについては決定された。長谷川委員を中心に小川雄二郎委員
     も担当。具体的な内容については担当委員が検討していく。

   ・陸前高田市に対する対応について

    →被災公文書の救助については、行政自身が課題として認識してやっていくべきだ。行
     政の当然の役割として災害対応を行う、というスタンスでないといけない。文化財保
     存や歴史資料保存という話ではなく、現地の行政が滞るから他の自治体の職員が正常
     に執務を進められるように手伝う、という話。
    →知事会との交渉の中では、要請してくれれば動けるとのことだったが、岩手県知事が
     実際に知事会に要請するためには陸前高田市から県への要請が前提となる。このシス
     テム全体が動くように、全史料協が支援する必要がある。
    →やり始めた要望活動は具体化していかないといけない。要望して終わり、ではなくて
     動かさないとだめ。市は被災文書を救済したいと切実に思っている様子だ。
    →仮にレスキューを行うとして、運送・乾燥・後処理の3段階が考えられる。人手が大
     量に必要なのは乾燥業務だが、その部分を全史料協だけでは担えない。
    →乾燥作業については、公務出張の要請、ボランティアセンターの活用、他団体との連
     携など、いろいろな手段を講じることが出来る。しかし、その全体を統括する方法に
     ついては工夫する必要がある。
    →陸前高田市については、知事会や政府等への要望書を現実の形にするという方向で、
     全史料協として取り組んでいく事とする。
    →島田委員が担当委員となった。具体的な内容については担当委員と事務局で検討して
     いく。

  (4)その他

   ・国際資料研究所が主催するDJI松本セミナーにつき全史料協に共催をお願いしたい。
    →調査・研究委員会の案件であるので、そちらに連絡すること。

   ・大会案について
    →報告内容の検討が行われ、2日目午前中に予定される震災関係の報告の時間配分を多
     くするか、午前と午後の報告を入れ替えるなどの提案を小松委員長が大会・研修委員
     会に連絡する事となった。


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