総務委員会会議報告
平成17年度第3回総務委員会
日 時: 平成18年3月23日(木)13:30〜
場 所: 愛知県公文書館
出席者: 委員長、副委員長、委員(内1名代理)、事務局3名
1.報告事項についての質疑応答
(1) 平成17年度全史料協第3回役員会の概要報告について
事務局から概要の説明があった。質疑は特になし。
(2) 07年春ICA/SPA運営委員会の日本開催のための実行委員会の概要報告について
小川副委員長及び事務局から概要について説明があった。質疑は特になし。5月の役員会にも報告することとする。
2.協議事項
(1) 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会会則の改正について
1)従来の会則には、事業計画、収支予算及び収支決算についての規定がなかったため、新たに第16条及び第17条で規定することとする。内容は、岡山県での役員会で決定されたとおり、事業計画等を会長が作成し、役員会の承認を得て決定し、総会に報告し承認を得るということになる。なお、役員の選出については、会則第9条に則り、新年度の役員を当年度役員会で選出後、当年度総会で承認を得るという手続に変更されており、特に第9条を改正する必要はないことを確認したが、当該手続に変更された経緯を調べ、平成18年度の第1回役員会までに、同条を改正しないことについての考え方を整理しておくこととする。
2)平成18年度の第1回役員会の承認後、同年度の総会までに、総務委員会としての改正内容と併せて、会則の改正に至る経緯をまとめ、全史料協の会員全員に郵送することとする。まとめ方については、会員に分かりやすい方法を検討する。
(2) ICAアーキビスト倫理綱領の周知について
ICAアーキビスト倫理綱領については、役員会で協議した結果、会員にまだ浸透しておらず、まずその内容を周知させる必要があるとの結論に達した。
総務委員会でその周知方法について検討した結果、ICAの一会員である全史料協は当然ICAの倫理綱領を会員に普及していく責任があるのであり、普及の実施主体は総務委員会、日本語訳を含めその内容の精査については、小川千代子副委員長が主体として進めていくことを確認した。具体的な普及方法等については、平成18年度の事業として事業計画に位置づけ、検討していくこととする。
(3) 各委員会に後援、共催依頼があった場合の全史料協としての対応について
全史料協あてに後援、共催依頼があった場合は研修・研究委員会が判断するものとされ、その基準が作られているが、各委員会あてに依頼があった場合の対応は各委員会の判断で対応している。そこで、昨年9月の役員会で対応を明確にするべきとの結論に達し、各委員会で検討し、会長事務局及び総務委員会事務局に報告することとなっているが、報告があったのは資料保存委員会のみであった。総務委員会においても、資料保存委員会の報告をもとに検討を行った。
検討の結果、全史料協としての後援のあり方については、研修・研究委員会の後援基準と資料保存委員会から報告された意見を統合した形で総務委員会の意見として整理し、平成18年度の第1回役員会に提案することとする。
(4) 平成17年度事業報告・決算(素案)について
事業報告及び決算案について、総務委員会として平成18年度の第1回役員会へ報告することを承認した。
(5) 平成18年度事業計画・予算(素案)について
事業内容の一つとしてICA倫理綱領の普及を明記することとし、事業計画及び予算案は、総務委員会として平成18年度の第1回役員会へ報告することを承認した。
3.その他
1)平成18年度第1回総務委員会は平成18年7月14日(金)午後1時30分から愛知県公文書館整理室Tで行う。
2)本年5月にSPAのディディ・グランジュ会長が来日する。小川副委員長はICA/SPA運営委員会の実行委員会の業務として同月28日に同会長と面会し、打ち合わせを行うこととする。
3)毎年度、全史料協各委員会設置のあり方を見直すことについては、総務委員会の事業内容の一つであることの確認を行った。
平成17年度第2回総務委員会
日 時: 平成17年12月21日(水)13:30〜
場 所: 愛知県公文書館
出席者: 委員長、副委員長、委員(内1名代理)、事務局3名、随行1名
1.報告事項
(1)平成平成17年度全史料協第2回役員会の概要報告
後援・共催依頼についての資料保存委員会での検討内容が小松委員よりあった。
(2)アブダビにおけるICA/SPA代表者会での全史料協活動報告について
小川副委員長より第38回ICA円卓会議参加の報告があった。
2.協議事項
(1) 07年春ICA/SPA運営委員会の日本開催のための実行委員会(案)について
本開催が総会で承認されたことにより、実施について協議した結果、
1)実務本位で機動性を高めるため、委員長以下3名のスリムな体制で実行委員会を設置する。また、必要な都度、総務委員に協力してもらう。
2)実行委員会の運営にあたっては、役員会理事の意見も反映すること。また、会員にもホームページ、会報等を通じて、情報を迅速に周知すること。
3)経費については、基金を設立し、総務委員会の歳出予算残額を積み立てることを役員会に申し入れることにした。
(2) 総会の開催時期の決定に伴う制度改正について
総会は、「研修会+総会+大会の一括方式」により開催することが決定し、それによる「会計年度と総会開催時期のタイムラグの問題」について制度改正の方向で検討した。
事業計画及び予算の承認を役員会の議決事項にする案(1案)と会計年度を変更する案(2案)の2つの案を検討した結果、実務面を重視し、1案を役員会に提案することにした。
(3) ICAアーキビスト倫理綱領の採択について
第2回役員会で採択について提案したが、検討を重ねるよう差し戻されたので、再度検討をした結果、会員に倫理綱領をもっと理解してもらう普及期間が必要であると結論付けられ、ホームページや会報を利用して普及・浸透させることを役員会に報告することとした。
(4) ICA/SPA運営委員会(2006年5月・ポーランド)への委員派遣について
2006年5月14日から20日までポーランドのワルシャワで開催予定のICA/SPA運営委員会へは、小川運営委員を派遣することで準備手続きすることになった。
3.その他
(1) 第3回総務委員会は平成18年3月23日(木)13:30〜
愛知県公文書館で開催する。
(2) 現在、総合研究開発機構(NIRA)において「公文書管理法(仮称)の制定に向けて研究会が発足され、18年度半ばには骨子が発表される予定であること。記録学会においても同様にプロジェクトを進めているとの情報提供が小川副委員長よりあった。
平成17年度第1回総務委員会の概要
日 時: 平成17年7月11日(月)
場 所: 愛知県公文書館
出席者: 委員長、副委員長、委員5名(内1名代理)、事務局4名
1.報告事項
(1) 平成17年度全史料協第1回役員会の概要
(2) 平成17年度総務委員会の事業計画及び予算について
2.協議事項
(1) 「07年ICA/SPA運営委員会の日本開催要請の対応」
1)「意義、効果これまでの国際交流活動の実績」等を踏まえ、今回のICA/SPAの提案については積極的に対応すべきとの考えで一致した。
2)ICA/SPAの要請受入の前提となる3要件(「国立公文書館から『表敬訪問受入や講師派遣以外』にも可能な範囲での協力の約束を得る。」「ICA/SPA運営委員会の開催地を決定する。」「開催地の会員へ新たな負担は求められないため、全史料協で自前の予算を措置する。」)についてクリヤーすることを条件に、ICA/SPA運営委員会の日本開催要請を受け入れる。
3)9.16の第2回役員会までに、総務委員長、副委員長、総務委員会事務局で3要件をクリヤーするために努力する。なお、第2回役員会へは、第1回総務委員会の決定に併せて、この結果を報告する。
4)役員会で「開催要請を受け入れる」事となった場合は、福井大会の総会で提案し決定するよう求める。
(2) 会長諮問事項「全史料協HPの管理について」
1)全史料協HPの維持管理・更新は会長事務局の所管事務とする。なお、各委員会は「HPに掲載する必要がある」と認められる情報を会長事務局に速やかに提供する。これらの情報について、会長は速やかに判断し整理する。また、判断に当たって必要があると認められるとき副会長と協議することとする。
2)会長から諮問されている懸案の「会長事務局の所掌事務の明文化」の検討結果が取りまとめられた場合に於いては、「全史料協HPの維持管理及び更新」の事務を付記する。
3)管理委託に当たっては、委託期間に留意すると共に効率性等に配慮した仕様となるよう考慮する。
(3) 会長から総務委員会に諮問されている課題等のスケジュールについて
1)総会の開催時期…平成16年度第3回総務委員会において、「一括開催」「分離開催」について、総務委員会としていずれか一方を選択する合意形成が図れなかったため、それぞれのメリット・デメリットを明らかにした上で、両論併記の報告をし、役員会でいずれか一方を選択するよう会長に答申した。…総務委員会としては一定の結論に達しており、役員会に下駄を預けている状態であることを確認した。…会長事務局から「会長館として『一括開催で制度改正する』事を第2回役員会に提案したいと考えている。役員会の承認が得られれば制度改正について総務委員会で検討してもらう。」との発言がなされた。…総務委員会としては、「0に差し戻される様な議論はこれ以上出来ないが、今後、役員会でこれまでの経過を踏まえ、新たな方向が決定され総務委員会に諮問されることがあれば、具体化について検討することは吝かでない。」とした。
2)「会長事務局の所掌事務の明文化」の動機は、「決まりが無いと会長事務局の請負となり、負担が過大なる」ということだった。「会則の規定に従い運用に当たって会長・副会長の連携を重視する方が発展的」「明文化する必要性があるのか?」「そもそも総務委員会の検討事項か?」等様々な意見・疑問はあるものの、16年度において継続審議とされていることから、「現会長館の所掌事務の実態等を踏まえつつ、実務的な整理を中心に規定上の取扱い等も含めて、06年度総会時を目途に検討する」こととした。
3)「国際交流活動海外派遣の費用負担(1/2から2/2へ)については、総務委員会としての検討課題…「国際交流活動海外派遣についての考え方、派遣者のための条件整備」等は整理済であることから、総務委員会としては「毎年の予算要求で全史料協の全額負担を要求していくこととする」ことにした。
(4) 平成17年度の国際交流海外派遣活動
1)第38回CITRA(国際公文書館円卓会議)については、参加希望者が自由に参加出来る会議ではなく、ICAからの招待を受けて参加する(インビテェーション)会議であることから、総務委員会として代表を選出し派遣する。同時期にCITRAの一つとしてICA/SPA運営委員会が開催されることから、全史料協の代表としてICA/SPA運営委員の小川千代子氏を派遣する。なお、小川千代子氏の「参加登録料及び保険料」についは申し合わせにより全史料協が全額負担する。(渡航費・宿泊費・雑費等の1/2は本人が辞退されたため、支給しない)…「会議の性格」「07年ICA/SPA運営委員会の日本開催要請への対応」等を考慮し、他の参加者公募は行わない。
2)第7回EASTICA(国際公文書館会議東アジア地域支部)総会及びセミナー(cf.オープンな会議)については、7月31日が参加申し込み締め切りであるため、参加希望者は期日までに直接中国档案局に申込、その後、総務委員会事務局に報告することとした。このことは、全史料協HPに掲載し、会員に周知した。なお、参加申し込み者からの総務委員会事務局への報告を受けて、代表派遣について検討する。
(5) その他
1)第2回総務委員会は12月16日(金)PM1:30〜愛知県公文書館整理室Tで行う。
2)「アーキビスト倫理綱領」の全史料協としての採択については、「この『倫理綱領』は、歴史的記録を保存し管理する公文書館等で働く職員の姿勢についての「共通の理解の土台」であり、精神的拠り所である。また、全史料協として総会等の意志決定機関で採択することは、全史料協の内は勿論のこと、外に向かって情報発信していくときの全史料協の「姿勢」を示す上で極めて効果的と考えられる」事から、総務委員会から第2回役員会に(専門職問題委員会や研修研究委員会における「アーキビスト倫理綱領」の取扱い状況を把握した上で)「『アーキビスト倫理綱領を全史料協の役員会で確認し総会で採択する』ことについて検討するよう提案する」こととした。
第7回EASTICA(国際公文書館会議東アジア地域支部)総会及びセミナーの参加者募集
(05年9月11〜16日、中国新橿ウィグル地区ウルムチで開催)
7月31日が参加申込み締め切りのため、参加希望者は期日までに直接、中国档案局に申し込み、その後に総務委員会事務局に報告してもらうこととした。このことは全史料協HPに掲載し、会員に周知を図ったが、申込期限を越えた8月上旬までに総務委員会へは参加申し込みの報告は無い。
よって、今年のEASTICA総会・セミナーの全史料協の代表派遣は参加を見送ることとした。
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