全国歴史資料保存利用機関連絡協議会第19期会長就任のご挨拶
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2010年11月開催の全国歴史資料保存利用機関連絡協議会総会を受けて、2011年度より2年間第19期会長を務めます京都府立総合資料館顧問の井口和起です。本来なら年度当初にするべきご挨拶が遅れましたことをお詫びいたします。
ご承知のとおり東北地方太平洋沖地震発生から2ヶ月が過ぎようとしています。改めて被災地域の方々にお見舞い申し上げますとともに、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表します。
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会としても、予想もしなかった事態の中で年度替わりの事務引継ぎを行うことになり、直接面談して引継ぎを行うことが不可能になった委員会事務局もありました。第19期役員体制の確立にも少々時間がかかりました。
東日本大震災という緊急事態に、私たち協議会も適切に対応すべく様々な方策を年度末から新年度にかけて役員各位とご相談しつつ模索してきました。こうしたことでご挨拶が遅れた次第です。ご海容のほどお願いいたします。
第19期は平成20年度総会で承認された「全史料協組織・業務改善計画:個別具体化計画」の後半の2年間に当たります。この総会決定を実行するとともに、その後を見据えた方針を考える必要があります。また、多年の懸案であり私たち協議会も努力してまいりました「公文書等の管理に関する法律」が本年4月から施行されました。
こうした中で第19期は、第一に「公文書等の管理に関する法律」の第34条の努力義務規定にもあるとおり「この法律の趣旨」に沿った地方公共団体の文書の適正な管理に必要な施策を実態のあるものにしていく課題、第二に東日本大震災という予想もしなかった緊急事態に適切に対応していく課題、第三にその中で私たちの協議会という組織のあり方を点検し強化していく方向を見定める課題など、大きな問題に直面しています。
会員各位の絶大なご支援・ご協力をいただきながら、これまで先輩諸氏が築いてこられた蓄積と伝統をはずかしめないよう微力を尽くしていく所存です。どうかよろしくお願いいたします。
平成23年5月11日
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 会長
京都府立総合資料館顧問 井 口 和 起
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