平成25年度から2年間、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会第20期会長を務めます広島県立文書館長の八津川和義でございます。
就任に当たり、先ずは、この全史料協の設立、運営に関われた多くの諸先輩に敬意と感謝を捧げたいと思います。私もこの組織が会員と時代の要請に応え更に発展するよう尽力する覚悟でおりますので、会員の皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、全史料協が当面する諸課題につきましては、昨年秋、広島大会の総会で事務局及び会員の皆様方より明らかにされました。私は、施行3年目を迎える公文書管理法第34条が地方公共団体につきつける課題に全史料協としてどう向き合うか、それは組織の存在意義が問われる最も重要な課題の一つであると考えています。3年前、大会・研修委員長に就任した際、この組織のメイン・エンジンは個人、機関の専門家であり、機関はそれに燃料を供給する、あるいは活動環境を整える立場にあると直感いたしました。その意味で、全史料協の運動とは別に、所属する組織の意に反しては動けない機関にかわり、公文書管理条例化の意義を説く情報発信、世論形成の動きを個人会員の皆様方には是非お願いしたい。
現在、副会長をトップとするワーキング・グループで、会員の意見を聴取しつつ、全史料協の今後の方向性等を鋭意検討しております。今年の総会では、その途中経過を報告させていただきます。
多くの課題は山積しておりますが、現在の文書の置かれている環境を考える時、私ども全史料協の活動が停滞することは許されないと考えております。重ねて会員の皆様方の積極的なご参加、ご支援、ご協力をお願いいたします。
平成25年4月1日
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会会長
広島県立文書館長 八津川和義
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