記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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全国歴史資料保存利用機関連絡協議会第18期会長就任あいさつ
  平成21年度から全国歴史資料保存利用機関連絡協議会の第18期会長をつとめることとなりました群馬県立文書館長の秋池武です。よろしくお願いします。
  今年は、全史料協設立33年目にあたります。この間、諸先輩方の熱意と努力による全史料協の活動が、我が国のアーカイブズの振興に大きな役割を果たしてきました。その成果はアーカイブズ関係機関だけでなく一般の人々にも徐々にではありますが浸透し始めています。
  またここ数年、国では「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」の答申から、その主旨に基づく公文書関連法案が今国会に提出され、学習院大学大学院にはアーカイブズ学専攻が開設される等、これまでになく具体的取り組みが見られる時代となりました。
  しかし、この様な動きがある一方、全史料協を支える各地方自治体の関係機関では組織の見直し、運営費や人員の削減が続き、厳しい立場に置かれる館が顕在化してきました。
  全史料協では、この様な状況の中で第16期、17期と4年間にわたり精力的に組織見直し案を検討し、一昨年の茨城大会で「組織・業務改善計画」、昨年の奈良大会で「個別具体化計画」の承認をいただきました。
  私たち役員任期の第18期は、この計画にもとづいて実施する時期にあたっています。実施にあたりさまざまな課題も生じるかとも思いますが、会員の皆さんの意見をうかがいながら会の目的を果たすべく取り組んでいきたいと考えています。
  永い全史料協の歴史に恥じないよう、事務局ともども努力していく所存ですので、会員及び役員の皆様、並びに関係者の皆様の暖かいご支援・ご協力をお願いいたします。

平成21年4月1日


全国歴史資料保存利用機関連絡協議会第18期会長
秋 池  武