記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
トップページ
研修会F
期日 
平成12年(2000)10月31日(火)午後1時
テーマ
文書館資料と個人情報保護 [発展コース]
講師
渡辺佳子氏(京都府立総合資料館)
内容
 情報化社会の中にあって、個人情報の保護が大きな課題となり、各地方公共団体では個人情報保護制度を実施しつつある。多くの個人情報を含む公文書を保存し、利用提供する文書館では、その所蔵する資料について、個人の権利利益の保護と原則公開の立場に立った利用者への資料提供の両方を視野に入れた適切な管理がなされなければならないところである。
 文書館等の閲覧では、その対象となる文書は一定期間経過したものであるが、時の経過を勘案し、かなり限定的に考えたとしてもなおかつ閲覧を制限しなければならない情報は何なのか、その情報をどのように取り扱うのか、公開までのシステムも含めて文書館側から具体的な提起が必要なのではないか。個人情報保護制度と文書館制度との関連をふまえ、個人情報の取り扱いについて考えてみたい。