記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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研修会C
期 日
平成17年(2005)11月9日(水)10:00〜12:00
テーマ
臭化メチル全廃後の総合的害虫管理(IPM)と保存管理計画 <発展コース>
講 師
青木 睦氏(国文学研究資料館)
内 容
 IPM(総合的害虫管理、総合的有害生物防除管理)とは、化学薬剤のみに頼らない生物被害に対する防止方法である。独立行政法人文化財研究所東京化財研究所保存科学部の協力を得て、同部作成のホームページ (http://www.tobunken.go.jp/~hozon/  2005/7/7)ダウンロード版「文化財の生物被害防止ガイドブック」(PDF)・「文化財のカビ被害防止チャート」(Powerpoint)を用いて解説する(大容量につき注意して、事前に入手しておくことを奨める)。国内の文書館の対応状況や紙害虫の実物を用いた観察方法などを含める。さらに、アーカイブズの史料調査から史料受入れ、整理、保存、利用にいたる史料管理プロセスの全体を視野にいれ、史料保存管理=物理的コントロール、IPMの導入方法について考察し、どのように保存管理プログラムを設計して実践にうつしていくか、その意義、重要性について述べ、方法を提示したい。