記録遺産を守るために
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】
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全体会T
期日 
平成18年(2006)11月9日(木) 9:30〜12:00
テーマ
大会趣旨説明
報告者
森本 祥子 氏(国立国語研究所)
内容
 昨年から「アーカイブズの新時代へ」という3年通年テーマを掲げた中で、初年度の昨年はアーカイブズの現場で起きているさまざまな問題を共有した。今年度はそこから一歩進んで、改めてアーカイブズの理想とは何かを考え、厳しい現実からいかにして目指すべきアーカイブズ像に近づいていけばいいのかというところに焦点をあて、議論を深めたい。
 アーカイブズの厳しい現実は、予算削減・指定管理者制度導入・電子文書の増加・市町村合併時の文書保存など、資料保存関係者内部の問題を超えたところからつきつけられている。しかし同時に、内閣府の懇談会や、総合研究開発機構の公文書管理法研究会など、文書・資料の保存が社会にとって重要であるという認識もまた、小さな資料保存関係者の集まりを超えたところで広がってきている。
 いずれの社会の動きも現実として客観的に受け止め、その中でわれわれは次にどう進めばよいのか、多様な視点からの報告を素材に十分な議論を重ねる機会としたい。