動画配信(会員限定)はこちらから
※動画の配信期間は令和4年1月31日までとなります。
令和3年11月18日(木)・19日(金)
高知県立公文書館(オンライン開催)
〒780-0850 高知市丸ノ内1丁目1番10号 TEL:088-856-5024
各館紹介
【高知県立公文書館】高知市丸ノ内1丁目1番10号
【高知県立高知城歴史博物館】 県高知市追手筋2-7-5
【高知市立自由民権記念館】 高知市桟橋通四丁目14-3
全史料協(全国歴史資料保存利用機関連絡協議会)
高知県・高知県教育委員会・こうちミュージアムネットワーク(特別協力)
(1)大会テーマ研究会
(2)研修会
(3)各館紹介
(4)オンライン交流会
「参加申込方法」(p.10)をご覧いただき、下記のオンライン申込みフォームを利用してお申込みください。
【締め切りました】大会参加オンライン申込みフォームはこちら
オンライン申込みができない場合は、別紙「申込書」にご記入のうえ、大会・研修委員会事務局まで郵送にてお申込みください。
別紙参加申込書はこちら (pdf:174KB)
〒753-0083 山口県山口市後河原150-1 山口県文書館内
全史料協 大会・研修委員会事務局
担当:吉田 真夫(よしだ まさお)
電話:083-924-2116
令和3年10月15日(金) 必着
三宮 久美氏(大会・研修委員会 高知県立公文書館)
豊かな森林、太平洋を臨む長い海岸線、美しく透きとおる清流――雄大な自然に囲まれた高知県には、長い歴史の中で育まれた様々な文化があります。
“飲んだら誰とでも仲良くなる。ご近所さんも、初対面の人も、大事にする。”
この「高知家(こうちけ)プロモーション」の言葉は、今もあちこちで息づく「人と人のつながり」が、まるで高知県がひとつの大家族のようにあたたかい存在であることを表し、今回の大会テーマとも関連します。コロナ終息後には、大会参加者の皆さまにぜひこの「高知家」に足を運んでいただけるよう、高知県のあふれる魅力を画面からお届けします。
<休憩 5分間>
目良 裕昭氏(高知県の学校資料を考える会)
コメンテーター 嶋田 典人氏(香川県立文書館)
本会は 2019 年8月に学校職員や学芸員が立ち上げた民間団体です。2020 年以降、県内の教育委員会等と連携し、主に休廃校資料の救済や調査保存活動を支援しています。今回紹介する旧大津小学校は、平成初めの休校時には学校再開の可能性があったため、文書や備品の多くが校舎内に当時の状態で残されていました(2004 年廃校)。救済した資料は 4200 点以上で、昭和末期の小学校における学校所在資料の総体が分かる稀有な事例です。旧大津小学校での活動経緯とともに、地域史や教育史の一断面を様々な視角から語ることができる多様な資料群について本会発行の資料集から紹介します。そして、地域資料として学校資料を残していくために、教育現場と地域、関係機関、研究者らでどのような連携が図れるのか、高知での実践を意見交換の素材として提供します。
※同時開催
オンラインフリー交流
Zoom のブレイクアウトルーム機能を使って、フリー交流の場を提供します。
会員相互の気軽な交流の場としてご利用ください。
高知県立公文書館は、高知県がこれまで作成又は取得した公文書で県政のあゆみが分かる重要な情報が記録された歴史公文書等を収集・整理・永久保存し、後世に伝えるための施設として「高知県公文書等の管理に関する条例」の施行とともに令和2年4月1日に開館しました。
公文書館では、主に①歴史公文書等の選別・収集、②歴史公文書等の整理・保存、③閲覧等の利用、④普及・啓発、⑤調査・研究、⑥市町村支援、⑦監査業務の7つの業務を行っており、令和3年4月1日現在、特定歴史公文書等7,328冊を収蔵しています。
<所 在 地>
〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目1番10号
<アクセス>
JR土讃線「高知駅」から路面電車・バスにて「高知城前」下車、高知城方面へ徒歩約5分
高知城歴史博物館は平成29年3月、高知城のふもとに開館しました。
国宝や重要文化財を含む約6万7千点に及ぶ土佐藩主山内家伝来の貴重な資料を中心に、土佐藩・高知県ゆかりの歴史資料や絢爛豪華な大名道具や美術工芸品の数々を収蔵・展示しています。
<所 在 地>
〒780-0842 高知県高知市追手筋2-7-5
<アクセス>
JR土讃線「高知駅」から路面電車・バスにて「高知城前」下車、高知城方面へ徒歩約3分
高知市立自由民権記念館は、高知市制100周年記念施設として、平成2年4月に開館しました。
自由民権運動の資料を中心に、土佐の近代に関する資料を収集、現在4万点以上を収蔵しています。土佐自由民権の歩みを常設展示で紹介するとともに、2万数千点の研究書、資料集を整備し、調査研究に提供しています。
<所 在 地>
〒781-8010 高知県高知市桟橋通四丁目14-3
<アクセス>
JR土讃線「高知駅」から路面電車・バスにて「桟橋通四丁目」下車、南へ徒歩約3分
<休憩 5分間>
有吉 正明氏(高知県立紙産業技術センター)
高知県(土佐)はかつて越前、美濃と並び三大和紙産地とよばれ、原料、道具、紙漉きがそろった産地として知られておりました。特に他の産地と比べて薄葉の和紙を製造する技術に秀で、現在その技術は、電池やコンデンサー内部に使用されるセパレーター用紙などのエレクトロ産業用材料にまで活かされています。また、土佐典具帖紙に代表される極薄の楮紙は、広く国内外で文化財修理用途として欠かせない材料となっています。本報告では、高知県で薄葉和紙が製造されるようになるまでの歴史や現在の楮紙の製法、高知県で製造されている文化財修理用和紙の紹介と合わせて当センターの紹介もさせていただきます。
<休憩 5分間>
楠瀬 慶太氏(高知地域資料保存ネットワーク)
戦争資料を中心とした家庭に残る近現代資料の散逸を防ぎ、公的機関の資料保存の機運を高めるために住民有志で 2016 年に資料ネットを結成した。活動は月1回の定例会で、保管者が持ち込んだ資料の撮影と保存処理を行い、目録・データとともに返却する取り組みは、地域の生涯学習活動にもなっている。約 60 件 4 千点の歴史資料を記録し、県立図書館に目録集とデータ(DVD)の形で配架し、資料公開にも務めている。GIS を使った記録資料のデータベース(非公開)も運用し、災害時の資料救済のトリアージができるシステムも確立。専門人材が少ない高知県において、住民が主体となり、資料保管者や大学、行政、博物館と連携しながら行ってきたネットワーク活動を、地域の歴史資料を残し・伝える新しい活動モデルとして提起したい。
Zoom によるオンライン交流会を実施します。
メインルームでは高知県のPR動画などのイベントを開催し、同時刻に入室自由なブレイクアウトルームを設定しますので、会員同士の交流にご利用ください。
時間 17:30~19:00
※入室開始は17:15からです。
三宮 久美氏(大会・研修委員会 高知県立公文書館)
11 月 18 日(木)10:20~10:40 の再配信。高知県の魅力がたっぷり詰まったご紹介です。本配信を見られなかった方も、一度見ている方も是非どうぞ!
令和3(2021)年の第47回全史料協全国大会は、高知県高知市を会場として開催します。「大会のお誘い」で述べたように、今年は全国大会をオンラインで開催します。これも初めての取り組みです。皆様と会場でお会いすることは叶いませんが、高知の特徴や魅力が画面を通じて伝わる暖かな大会を目指します。
令和2(2020)年4月、高知県立公文書館が開館しました。それに先立つ平成29(2017)年3月には高知県立高知城歴史博物館が開館しました。古くからの機関会員もあって、高知県と全史料協は直接・間接的に関係はありましたが、このような資料保存機関の相次ぐ開館により、いよいよ全史料協全国大会を開催する条件が整ったといえます。
高知県には、自由民権、坂本龍馬とその周辺の人々など、高知出身の多様で多彩な人物とその業績をテーマとした特徴ある資料保存機関が多数存在しています。そしてこの資料保存機関のネットワークを基盤に、館や施設に属さない大切な地域の歴史資料を所蔵する団体や市民・個人で資料保存を行っている人々が、個々の活動から分野を越えて繋がり、横並びで「連携」してきました。
大会テーマ「資料保存ネットワークの拡充とアーカイブズ」は、活動規模としては小さいが、資料保存機関の種類や属性に関係なく、資料とのかかわり方を工夫しながら、地域・行政の枠を超えて「つながる、まもる、のこす」活動をしてきた高知県内の魅力的な資料保存活動の在り方を紹介するとともに、県立公文書館や県立高知城歴史博物館の登場により、高知県内の資料保存ネットワークがどのような新しい展開をするのか、その積極果敢な資料保存活動の実践から、地域におけるアーカイブズの役割や可能性を考える趣旨としました。
(研修会報告も含めて、高知の熱意が溢れ出る、魅力一杯の特徴的な資料保存活動を体感してください。)
そのキーワードとなるのが「ネットワーク」と、テーマの副題で掲げた「連携」「支援」の考え方です。高知県では、これまで「こうちミュージアムネットワーク」という人と資料と地域をつなぐ、ゆるやかで広がりのある新しい連携の形を意識的に作り出してきました。改めて、人・資料・地域・行政の枠組みを超えて「連携」=つながるネットワークは重要で、それを基盤として、どのように資料を守り、残し、活用するかは次の課題となります。
そこで登場した県立公文書館や県立高知城歴史博物館という新しい資料保存機関は、それぞれの立場から資料保存における新たな「支援」という手段を考え、これを「こうちミュージアムネットワーク」を通じて広げようとしています。これは、高知における新たな資料保存活動への「挑戦」の姿といえましょう。
このような趣旨に基づき、大会テーマ研究会では、大会の主要メンバーで、全史料協の機関会員である高知県内の各館の皆様から、ご報告をいただきます。
報告①では、令和2年に新設された高知県立公文書館の理念や活動を紹介していただくとともに、高知県内市町村の「公文書」管理に関する実態調査をもとに、「公文書」の保存・活用に関する現状と課題を明らかにし、高知県における「市町村支援」の方向性について報告していただきます。
報告②では、大名家資料館として全国的にも著名であった旧土佐山内家宝物資料館が、県立高知城歴史博物館に改組することにより、館の使命を高知県全体の歴史資料の保存・調査等における「地域支援」を主要な業務と位置づけ、県内の「支援」センター的な役割を果たすべく活動されている様子をご報告いただきます。
報告③では、資料保存ネットワークの要に位置する高知市立自由民権記念館の筒井秀一氏に、地域資料に関わる人材交流の場としての「こうちミュージアムネットワーク」の設立から、現在の幅広い「連携」に至る仕組みと活動を紹介していただきます。そしてネットワーク活動の課題と今後の方向性にも言及していただきます。
高知県内の取り組みは、決して先進的な取り組みではないかもしれません。しかし、大家族高知「家」の様な、人と人、人と資料が緩やかに暖かく結びつく地域密着型ネットワークの連携スタイルは、学ぶべきことも多いと思います。近年全国各地でみられる「市町村支援」の動きも視野に、資料保存活動における「地域支援」を打ち出す高知の挑戦に期待したいと思います。
以上、今大会では高知県内の様々なアーカイブズの形や活発な資料保存のネットワーク活動に触れることにより、地域におけるアーカイブズの新たな可能性を、皆様と一緒に考えていきたいと思います。
森下 信夫氏(高知県立公文書館)
高知県立公文書館は、令和2年4月1日に公文書管理条例の施行とともに開館しました。高知県の制度の特徴として、歴史公文書の選別・収集において第三者委員会の審査を含めた3重チェックの仕組みや、保存措置の請求に関する知事権限の公文書館長への委任、監査制度の導入などが掲げられます。今回の発表では、これらの特徴や公文書館の役割を中心に高知県の公文書管理制度についてご説明いたします。
また、県内では公文書館を設置している市町村はなく、様々な研究グループの方々のご尽力により歴史資料が守られた事例が少なくありません。当館が市町村の支援を行っていくに当たって実施した実態調査の結果を分析し、県内市町村の公文書管理の状況についてもご報告いたします。
<休憩 10分間>
渡部 淳氏(高知県立高知城歴史博物館)
旧土佐藩主山内家資料の高知県への移管開始を受けて、平成7年(1995)、高知県と高知市は、財団法人土佐山内家宝物資料館(現:公益財団法人土佐山内記念財団)を設置しました。移管作業は10年を経て完了、それから更に10年、平成29年3月に高知県立高知城歴史博物館は開館し、公益財団法人土佐山内記念財団が指定管理者として運営にあたっています。博物館の基幹資料は山内家資料ながらも、使命と活動は「県立」に相応しく、高知県にかかる歴史資料全般を前提としています。また、職員の持つ専門性は、県民に広く活用されるべきとの理念のもと、一課を設けて地域や施設への協力・支援体制をとっています。報告では、現体制の内容と、ここに到る経緯を報告します
※同時開催
11 月 18 日(木)13:00~13:45 に配信した、高知県立公文書館・高知県立高知城歴史博物館・高知市立自由民権記念館の紹介を再配信します。
※同時開催
オンラインフリー交流
Zoom のブレイクアウトルーム機能を使って、フリー交流の場を提供します。
会員相互の気軽な交流の場としてご利用ください。
筒井 秀一氏(こうちミュージアムネットワーク・高知市立自由民権記念館)
こうちミュージアムネットワークは、「高知県平成14年度文化施設人材育成事業」において県下博物館施設連携組織が検討され、2003年3月5日に発足しました。目的は、情報共有、資質向上、文化施設活性化、文化的サービスの提供です。現在、公立博物館、民営博物館、寺社、図書館、行政機関、研究団体など73機関が加盟していますが、このような連携組織は比較的珍しいのではないでしょうか。
活動の柱の一つに、地域資料調査保存活動があり、研修、調査、レスキューに取り組んできていますが、課題は多く、確実に発生する南海トラフ巨大地震前に、資料所在調査と情報共有、災害時における資料保存ネットワークの構築が求められています。その中で、当ネットワークが果たす役割を考えます。
総合討論のための質問は報告開始後、チャットで随時受け付けていますが、最終報告が終了して10分後までにお願いします。
※同時開催 こうちミュージアムネットワーク会員紹介
こうちミュージアムネットワークの会員をスライド等で紹介します。
安芸市立歴史民俗資料館、芸西村文化資料館・筒井美術館、佐川町立青山文庫、宿毛市立宿毛歴史館、中岡慎太郎館、本山町立大原富枝文学館、ほか
司会 長谷川 伸氏(大会・研修委員会副委員長 新潟市歴史文化課)
新井 浩文氏(大会・研修委員会 埼玉県立文書館)
報告と送られた質問・意見をふまえながら、地域における資料保存連携のあり方、またアーカイブズの果たすべき役割などについて討論を行います。