近畿部会第173回例会のお知らせ
日 時
2024年(令和6)12月15日(日曜日) 13:45〜17:00
場 所
元興寺文化財研究所総合文化財センター ルーパ館3階研修室
テーマ
地域史料調査の現段階−奈良県下の取り組みから−
講師
基調講演 木下 光生 氏(奈良大学)
報告1 山田 淳平 氏(奈良県地域創造部文化財課)
報告2 葛本 隆将 氏(平群町教育委員会)
司会者 服部 光真 氏(公益財団法人元興寺文化財研究所)
定 員
60名(対面のみの開催です)
内 容
奈良県下ではさまざまなかたちでの地域史料、古文書の調査が展開している。奈良大学の史学科では、山添村などの自治体と連携しながら古文書調査がなされ、報告書や目録の刊行、大学博物館での展示など成果公開が積み重ねられてきた。この奈良大学とも連携して、奈良県の文化財課では令和4年度から県内の古文書の所在確認調査が全県規模で初めて実施され、意義深い成果が出され始めている。また、平群町では調査サポーターの養成を図りながら古文書調査が進められ、展示などによって着実に成果が公開されているなど、市町村での独自の取り組みも注目される。
近年の近畿部会例会では、かつてに比べると、歴史研究の立場からの古文書などの地域史料調査を正面から取り上げられる機会も少なかった。しかしこの種の史料調査は機械的な作業ではあり得ず、問題意識に裏打ちされた創造的かつ主体的な営為であり、その問題意識は現実社会のあり方や学問的な関心の推移にしたがい常にアップデートされているはずである。
本例会では、こうした近年の奈良県下における取り組みの紹介し、今日における地域史料調査の意義を確認するとともに、歴史研究の視点からの地域史料調査の現段階における理念や方法論的到達点、そして共有するべき問題意識や課題についても議論し、部会内で活発なアーカイブズ学の分野の関心との接点をも探る機会としたい。
参加費
無料 (直接会場にお越しください)
以下のフォームからお申込みください。会員外の方の参加も歓迎します。
参加申し込みフォーム
※詳しくは Monthly News No.174 をご覧ください。
近畿部会AtoM実習のお知らせ
日 時
入門実習 2024年(令和6)12月14日(土曜日) 14:30〜16:30
実践実習 2024年(令和6)12月21日(土曜日) 14:30〜16:30
場 所
近畿大学東大阪キャンパス38号館 第5情報処理実習室
テーマ
令和6年度 オープンソースのデジタルアーカイブシステム AtoMの入門実習と実践実習
講師
櫻田 和也 氏(大阪公立大学都市科学・防災研究センター特任講師)
定 員
全史料協枠 各回30名(先着順・対面のみの開催です)
内 容
近畿部会では、国際的な目録規則等の動向をふまえたデジタルアーカイブ構築の取り組みが求められていることを踏まえて、令和3年度以来、AtoM(Access to Memory)の操作実習企画を実施してきました。今年度も、入門実習(概要説明と操作実習)と実践実習を実施します。
今年度から、全史料協会長事務局の予算により、AtoM実装基板を通年で使用することが可能となりました。実践実習を通してAtoMに登録したデータを、そのまま試行的に公開・運用していくことも可能です。ぜひ多くの方に実習にご参加いただき、AtoMをご活用いただければと思います。
参加費
無料
あまがさきアーカイブズまでメール(jsai@archives.city.amagasaki.hyogo.jp)
にて、以下を記入のうえ開催日前々日までにお申し込みください。
1お名前(フルネーム)
2ご所属
3会員種別(機関会員または個人会員)
全史料協会員機関の職員及び個人会員に限り参加を受け付けます。
近畿部会会員以外の全史料協会員の方は、オブザーバー参加となります。
お問い合わせ先 あまがさきアーカイブズ (jsai@archives.city.amagasaki.hyogo.jp)
※詳しくは Monthly News No.173 をご覧ください。
近畿部会第172回例会のお知らせ この例会は終了しました。
日 時
2024年(令和6)9月28日(土曜日) 14:30〜16:30
場 所
龍谷大学 深草キャンパス 21号館 101教室
テーマ
アーキビストと未来へ繋ぐ「未来へ紡ぐ深草の記憶」
講師
報告1 只友 景士 氏(龍谷大学政策学部教授)
報告2 鵜飼 実幸 氏(深草アーカイブ実行委員会)
司会者 若林 正博 氏(京都府立京都学・歴彩館)
定 員
全史料協枠 40名(対面のみの開催です)
内 容
深草地域の文化『保存・継承・創造』プロジェクト実行委員会(以下、深草アーカイブ)の活動は、2021年に行政(伏見区深草支所)主導で、地域の歴史に関心がある人々を集め、地元大学教授を実行委員長に始まり、現在、活動は行政から自立して3年目を迎えている。
当例会では、市民による深草アーカイブが、地域の写真資料のアーカイブに留まらず、様々なバックグラウンドを持つ地域の活動や学生をつなぐという副産物を生んだことと、実行委員会での資料選考の様子などを報告いただき、市民とアーカイブ、アーキビストの理想的な連携、関係構築を探る。
参加費
無料 (直接会場にお越しください)
以下のフォームからお申込みください。会員外の方の参加も歓迎します。
参加申し込みフォーム
※詳しくは Monthly News No.172 をご覧ください。
近畿部会第171回例会のお知らせ この例会は終了しました。
日 時
2024年(令和6)8月24日(土曜日) 13:30〜16:30
場 所
こうべまちづくり会館 6階会議室
テーマ
神戸市文書館の現状と
神戸市歴史公文書館開設に向けた課題の検討
講師
報告者 村上 しほり 氏(神戸市行財政局総務課 文書館 係長(公文書専門職))
司会者 関 麻希 氏(徳島県立文書館)
全体講評 辻川 敦 氏(全史料協会長/あまがさきアーカイブズ)
定 員
40名(対面のみの開催です)
内 容
2年後の開館に向けて急ピッチで進む業務の現状を報告いただく。解決済となった案件から現在検討中の喫緊の課題まで、神戸市文書館の様々な業務課題を4つのテーマとして打ち出し、参加者はグループに分かれて情報共有・討論を実施。その後グループ討論の内容を全体で共有し、全体議論を経て、神戸市文書館が振り返りを行うというワークショップ型の例会とする。公文書管理を取り巻く情勢の変化が著しい昨今、神戸市文書館も参加者も興味関心事や課題を持ち寄って検討し、情報共有だけでなく、新たな気づきを得る参加者主体の例会とすることを目的としたい。
4つのテーマ
1.歴史公文書等の評価選別・収集(選別基準・方法、歴史資料の収集)
2.資料保存の方法(燻蒸、IPM、媒体変換)
3.目録公開の方法(収蔵資料管理システムの構築・運用)
4.利用促進の方法(展示、デジタル公開)
※申込時に希望テーマの調査を実施。
※参加者はテーマに応じた資料を準備し当日持参、(可能なら)神戸市へ情報提供をお願いいたします。
【参考】神戸市公文書館整備計画
https://www.city.kobe.lg.jp/a44881/shise/kekaku/gyozaisekyoku/
rekishikoubunshokan/index.html
●R5 建築・改修工事発注、工事着工/公文書管理条例の検討
●R6 目録検索システム構築/建築・改修工事竣工/公の施設設置条例を議会上程
●R7 歴史的公文書等の移管などの開館準備/目録検索システム運用開始
●R8 神戸市歴史公文書館開館
参加費
無料 (申込の上、直接会場にお越しください)
以下のフォームからお申込みください。会員外の方の参加も歓迎します。
参加申し込みフォーム
※詳しくは Monthly News No.171 をご覧ください。
近畿部会第170回例会・総会のお知らせ この例会は終了しました。
日 時
2024年(令和6)6月8日(土曜日) 13:20〜16:40
場 所
滋賀県庁北新館5A会議室
テーマ
「非常時」における記録保存を考える
―歴史公文書と博物館資料を中心に―
講師
報告者 桜井 英里 氏(国立公文書館)
五月女 賢司 氏(大阪国際大学、元吹田市立博物館)
司会者 大月 英雄 氏(滋賀県立公文書館)
定 員
60名(対面のみの開催です)
内 容
令和6年(2024年)は、年始から石川県能登地方を震源とする大地震が発生し、現在も先の見えない復旧・復興作業が続いています。近年は東日本大震災やコロナ禍、熊本地震などの大災害・パンデミックが頻発しており、列島各地の人びとは、突然平時とは異なる過酷な生活を強いられるようになりました。このような「非常時」の記録は、将来の対策を考えるための欠かせない資料となりますが、定型的に作成されるものではないこともあり、その保存の対象や方法については、それぞれの現場で考え方がまちまちとなっています。
そこで今回の例会では、そのような「非常時」における記録保存のあり方について、歴史公文書と博物館資料を手がかりに考える機会を設けました。会員の皆様からも、それぞれの実践に関する情報提供をお願いしたいと思います。積極的なご参加をお待ちしています。
参加費
無料 (直接会場にお越しください)
※詳しくは Monthly News No.170 をご覧ください。
これまでの活動