全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】

平成11・12年度 旧国際交流委員会


(現・総務委員会)





平成11年度委員会構成

平成11年度の国際交流委員会の構成は、昨年度同様の機関会員委員(横浜開港資料館、秋田県公文書館、和歌山県立文書館、千葉県文書館)に加え、新たに個人会員としての委員も加えて次の通りでスタートした。
 相談役:高野 修
 委員長:安田岩男(横浜開港資料館)
 副委員長:小川千代子(国際資料研究所)
 委  員:政岡 篤(秋田県公文書館)
      立花秀浩(和歌山県立文書館)
      福井真琴(千葉県文書館)
      久部良和子(沖縄県公文書館)
      吉田千絵(北海道立文書館)
 事務局:佐藤 孝、西川武臣、伊藤泉美(横浜開港資料館)

また、関東・関西地区での協力員の方々にも委員会活動の推進にあたり、引続きご協力いただく。

国際会議への代表派遣予定

全史料協加盟 団体主催の国際会議として、今年度は次の2つに代表派遣を予定している。

(1)第34回 ICA 円卓会議
 1999.10.6 〜9 ブタペスト(ハンガリー)
 派遣予定者:1名
  小川千代子(全史料協国際交流委員会副委員長)

(2)第4回 EASTICA 総会
 1999.11.8 〜13 香港
 派遣予定者:2名
  高野 修(全史料協副会長、国際交流委員会相談役)
  伊藤泉美(国際交流委員会事務局)

以上二つの会議への出席報告は随時、会報などでもおこなっていくとともに、EASTICA 総会については、『第4回 EASTICA 総会資料抄録』を発行する予定である。また、国際会議への旅費の負担方法については、近年の懸案事項であるが、今年度は昨年度どおり、旅費(交通費・滞在費)の半額を委員会予算から支出し、半額は参加者個人ないしは所属機関の負担とする方法をとる。この問題については、引続き議論が必要であろう。

来日アーキビストの受入予定
今年度に予定される来日アーキビストは以下のとおり。
(1)北京市档案館訪日代表団

北京市档案館前館長・北京市档案学会理事長王国華氏を団長と する6名の代表団が、文書館施設の視察のため日本への訪問を計画し、中国国家档案局外事処処長徐玉清氏を通じて、全史料協に招聘状の発行を依頼してきた。国際交流委員会では全史料協会長とも協議の上、今回の訪問目的が日本の文書館施設の視察という相互の交流事業の趣旨にかなったものであり、また渡航費用の全額を北京市側が自己負担するという条件であったため、6月2日に全史料協会長名で北京市档案館に招聘状、外務大臣宛てに招聘保証書を発行・送付した。
全史料協として外国からのアーキビスト受入にともなう招聘状の発行ははじめてのことであったため、北京市档案館および国家档案局と密接な連絡を取り合い、スケジュール確認・費用負担の再確認などを慎重におこなった。滞在予定は8月2日から8月13日までであり、神奈川県立公文書館、東京都公文書館、横浜開港資料館、大阪市公文書館等の全史料協機関会員のほか、国立公文書館、国立国会図書館、大阪市立中央図書館への視察を予定している。
  (注)上記の方々は、予定通り来日され帰国されました。

(2)マイケル・ローパー氏(元 PRO 館長)

駿河台大学安澤秀一氏の招聘により、 マイケル・ローパー氏が今秋来日されることについては前回の会報でもお知らせした。来日期間中にちょうど全史料協の全国大会が開催されるため、大会企画委員会と協議し、大会二日目に同氏の記念講演会を開催することとなった。受入の安澤秀一氏、大会企画委員会および大会開催県の新潟県立文書館のご協力をあおいで、この記念講演会を成功させたい。

その他
国際資料研究所を通じて、カザフスタン共和国文書館長リスティ・サリエバ氏(Risti Sarieva)より、同国においてアーキビスト協会を創立するための参考資料として、全史料協の機構等についての問い合わせがあった。
そこで全史料協外国語パンフレットや規約などの情報を提供した。



[活動報告]

■来日アーキビストの受入
@ 北京市档案館代表団の受け入れ
8月2日から8月13日にわたり、北京市档案館訪日代表団が来日した。今回は全史料協が招聘状を発行しての受け入れとなった。代表団のメンバーと滞在中の活動日程は以下の通りであった。

◎代表団メンバー
団長:王国華 (北京市档案館前館長・北京市档案学会 理事長)
団員:張新戦 (北京西城区档案館副館長)
   徐金華 (北京市档案館副処長)
   楊恩財 (北京市档案館副処長)
   趙艶達 (北京市档案館副処長)
   李向 (国家档案局処長)

◎活動日程
8月2日(月) 成田到着
8月3日(火) 東京都公文書館視察、国立国会図書館視察
8月4日(水) 江戸東京博物館見学、国立公文書館視察
8月5日(木) 神奈川県立公文書館視察、横浜開港資料館視察
8月6日(金)〜7日(土)
        都内自由行動
8月8日(日) 大阪へ移動
8月9日(月) 企業史料協受け入れの活動
8月10日(火) 大阪市立公文書館視察、 大阪市立中央図書館視察
8月11日(水) 奈良市内見学
8月12日(木) 京都市内見学
8月13日(金) 帰国

以上の日程中、視察に訪れた各機関の皆様には大変お世話になった。なお滞在中、8月5日の神奈川県立公文書館を視察中に、団長王国華氏が体調を崩されるというハプニングが生じたが、その際の対応にあたられた関係各位には心より感謝申し上げる。また、代表団の来日中に は、企業史料協の方々にも大変お世話になった。今回の受け入れは今後の海外からの視察団を受け入れるにあたって、いくつかの教訓を得た貴重な機会であった。

A マイケル・ローパー氏記念講演会
前号でもお知らせしたとおり、駿河台大学の招聘により来日される、マイケル・ローパー氏の記念講演会を新潟大会において開催する。記念講演のタイトルは「近時におけるアーカイブズの動向と任務」。現在、マイケル氏の連絡調整などにあたっている。



[平成12年度活動報告]

1 総務委員会新設に関する会合
 平成12年9月7日の平成12年度第2回役員会において、組織法制委員会より、国際交流委員会と組織法制委員会の統合と総務委員会の新設についての提案があった。
 第2回国際交流委員会において上記の提案を検討することになったが、統合の趣旨や総務委員会の役割・業務等について必ずしも明確ではなかった。この点を協議するため、平成13年1月11日、神奈川県立公文書館において、神奈川県立公文書館(会長館)・組織法制委員会委員長・副委員長、国際交流委員会委員長の三者による会合が開催され た。 
 会談の結果を、国際交流委員会事務局が「総務委員会の新設について」としてまとめ、第2回国際交流委員会の討議資料とした。

2 第2回委員会
 ・日 時 2001(平成13年)1月25日
      13:00〜17:00
 ・場 所 横浜開港資料館 旧館会議室
 ・出席者 委員4名・事務局3名
 ・審議事項及び結果
(1)国際交流委員会と組織法制委員会の統合と総務委員会の新設について
 事務局より総務委員会新設に関する提案の趣旨と経過について説明ののち、「総務委員会の新設について」を検討の資料として、討論に移った。その結果、国際交流事業の推進を図るという観点から、次の3点を条件として、統合の提案を承諾することとした。
 @ 総務委員会の業務内容に国際交流事業を明確に位置づける。
 A 国際交流事業への姿勢を内外に示すため、担当理事のポストを設ける。
 B 組織の再編については会員への広報を行う。
 なお討議結果を取りまとめ、会長及び副会長へ送付するとともに、次回役員会における検討を要請した。
(2)平成13年度国際交流委員会事業計画および予算案について
 事務局より、事業計画及び予算案について説明の後、承認された。
 事業計画
 @ ICA専門家団体部会(SPA):2001.5.28〜30、イタリア・フィレンツェ
 A ICA円卓会議(CITRA):2001.10.10〜13、アイスランド・レイキャビク
 B EASTICA総会:2001.9、韓国・ソウル
 C EASTICA資料抄録出版
 D 海外からの来賓の接遇

3 海外アーキビストの受け入れ
 2000年12月1日、上海市档案学会訪日代表団一行7名、随行2名が横浜開港資料館を訪問した。
* 平成13年2月25日神奈川県立公文書館で開催された平成12年度第4回役員 会において、国際交流委員会の見解の対応については、その趣旨を踏まえた上で、総務委員会(事務局:神奈川県立公文書館)に一任することになった。


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