全国歴史資料保存利用機関連絡協議会【全史料協】

平成11年度 大会企画委員会




[会議報告]
*審議は継続して行われていますので、個々の開催記録では事項のみを記し、内容・結果は「活動報告」にまとめて報告します。

平成11年度第1回委員会

○開催期日:4月26日(月)
○開催場所:埼玉県立文書館
○出席者:委員5名、事務局3名、○欠席者:委員2名
○審議事項
(1)今年度の活動計画について
   委員構成、事業計画、予算など
(2)第25回全国大会(新潟大会)について
   日程、研究会テーマ・運営、展示など

平成11年度第2回委員会

○開催期日:1999(平成11)年5月24日(月)
○開催場所:埼玉県立文書館
○出席者:委員6名、事務局3名、○欠席者:委員2名
○審議事項
 第25回全国大会(新潟大会)について
(1)テーマ研究会の内容・運営
(2)各パートの検討
 自由テーマ研究会、総会及び講演会、閉会行事、施設見学、展示など
(3)会場割り
(4)一次案内の内容・文案

平成11年度第3回委員会
○開催期日:1999(平成11)年6月21日(月)
○開催場所:埼玉県立文書館
○出席者:委員5名、事務局3名、○欠席者:委員3名
○審議事項
  第25回全国大会(新潟大会)について
(1)テーマ研究会の内容・運営
(2)マイケル・ローパー氏講演会
(3)一次案内の内容・文案

[活動報告]

委員会体制について
 本年度は前年度までの委員任期が切れ、新たな委員・事務局による体制が組織されました。ほぼ毎月の会議を要し、大会も前日からの参加を求められる委員会のため、委員をお願いできる方の、組織的・地域的制約が大きくなります。今回は、事務局を引き続き埼玉県立文書館が担当させていただくことになったため、主として関東部会エリアから委員の参加をいただくことになりました。その一方で、大会の連続性や実務経験の伝達等の意味から、本年度開催県の新潟県のほか、昨年度開催の沖縄県、来年度の開催が予定される大分県からの参加をいただきました。遠隔地での会議出席はむつかしいと思いますが、 通信等により意見やアドバイスをいただき、また、準備スケジュールの把握をしていただければと期待しています。
 また、本会の会員構成を大会に反映させるためにも、市町村や博物館等からの委員参加が望まれ、打診を行いました。結果的には、新潟県上越市史編さん室から山本幸俊氏の参加を得ることができ、市町村、あるいは自治体史編纂の現場からの意見を得られることになりました。また、同編さん室も会員である新潟県歴史資料保存活用連絡協議会(略称新史料協)には、協賛として本年度大会の企画・運営に協力いただくことになりましたが、山本委員・本井委員には同会の代表という面からも協議・連絡に活躍いただいています。博物館等からの参加は結果的に得ることができませんでしたが、国・県・市そして大学の機関に所属する方々で委員会を構成することができました。
 最終的に役員会の承認を得た平成11・12年度委員会体制は、つぎのとおりです。
 

委員長 吉田於菟彦 (埼玉県立文書館)
副委員長 丑木幸男 (国立史料館)
委員 岡田 昭二 (群馬県立文書館)
垣花優子 (沖縄県公文書館)
姫野秀幸 (大分県公文書館)
日露野好章 (東海大学)
本井晴信 (新潟県立文書館)
山本幸俊 (上越市史編さん室)
事務局 千吉良 徹 (埼玉県立文書館)
岡田英行 (埼玉県立文書館)
太田富康 (埼玉県立文書館)



第25回全国大会(新潟大会)の企画・準備
(1)全体構成
 昨年度までに3日間の大まかな構成が役員会で決定しており、その調整・細部検討から入りました。上記3回の委員会会議のほか、研修研究委員会第1回委員会(5/12)・第1回役員会(5/13)への参加、開催県事務局(新潟県立文書館)・本会事務局・国際交流委員会・研修研究委員会等との連絡調整を重ねました。最終的に決定した日程構成は、29〜30頁のとおりですが、昨年、一昨年との違いは次の 2点です。
@ 自由テーマ研究会が第1日の研修会後に入り、総会を第2日とする。
A 特別講演を第2日午後に開催する。
 大会は開催県地域への普及の目的をあわせ持つわけですが、従来十分に達成できたとはいいがたかったかと思います。昨年の沖縄県地域史協議会(沖地協)に続き、今回も市町村の連絡協議団体である新史料協に協賛をいただけたことは、この点ありがたいことと思っています。しかし、市町村をはじめとする非会員の方々の、3日間を通しての参加が困難な状況も予想され、集中的に参加・研修できる日程構成が必要となってきます。第1日には、研修会・自由テーマ研究会に引き続き懇親会もあり、集中的な研修と全国的な情報交換が可能な1日として組まれることになりました。
 Aの特別講演は、元PRO(イギリス国立公文書館)館長であり、国際的な規模で活躍されているマイケル・ローパー氏の講演会です。1986(昭和61)年の来日に際しても大きな影響を与えてくださった同氏ですが、今回は折良く全国大会の場でお話を聞く機会を得ることができました。国際的、現代的視野でのアーカイブズを学ぶことができることと期待しています。

(2)大会テーマ研究会
 特別講演を聞くことができる一方、大会テーマ研究会の時間は少なくなります。そこで、あまり報告やテーマが拡散しないことが求められました。また、新潟県で開催する意義を考え、地域や取り組みの特色などを取り上げてほしい、との意見が開催県の本井委員からも出されました。これらのことから、新潟県という地域を重点的に取り上げ、新潟というフィールドをとおして、地域史料の保存・充実のための活動や在り方を考えたい、とのことから昨年に続き「地域史料の充実をめざして」をテーマとしました。そして、新潟県の地域的特色を起点に考える、とのことから「新潟からの提唱」というサブ・テーマが決まってきました。
 新潟からの「提唱」を全国の参加者が受け止め、協議し、より一般化させていく、という研究会構成をとるため、新潟県では県立文書館と新史料協で準備会を結成して企画検討にあたってくださることになりました。同準備会では、研究会の構成や報告テーマ・報告候補者等を検討、それを本委員会に提案いただけるという体制ができあがりました。開催県の積極的で熱心な取り組みのおかげで、興味深い新潟の活動事例が集まっ てきており、日程的にすべてを十分に取り上げられそうもないことが残念な程です。テーマとしても組織体制としても、「全国」大会であると共に「新潟」大会である、という位置づけが出せていることが、今年の特色かと思います。



 大会は本委員会のみで企画・運営できるものではありません。総会は本会事務局、特別講演は国際交流委員会が中心になって準備を進めてくださっています。第1日に開催される研修会が、研修・研究委員会の企画・運営によってなされているのはもちろんです。それに今年は、大会テーマ研究会の企画・運営を開催県準備会が推進してくださっています。本委員会は全体の調整・運営を役割とする、という感じで新潟大会の準備が進んでいます。




[会議報告]

*審議は本年度大会に関して継続して行われていますので、個々の開催記録では事項のみを記し、内容・結果は「活動報告」にまとめて報告します。


平成11年度第4回委員会
・日 時 1999(平成11)年7月27日(火)
・場 所 埼玉県立文書館
 出席者 委員4名、事務局3名
 欠席者 委員4名
・審議事項及び結果
(1)大会テーマ研究会について
(2)自由テーマ研究会について
(3)大会要項の編集について
(4)2次案内について
(5)その他

平成11年度第5回委員会
・日 時 1999(平成11)年9月3日(金)
・場 所 オークラホテル新潟
 出席者 委員2名、事務局2名、開催県準備会(新潟県立文書館及び新潟県歴史資料保存活用連絡協議会により構成)4名、ホテル担当者2名
 欠席者 委員6名
・審議事項及び結果
委員会と開催県準備会及び会場ホテル担当者による会場の現場見学と大会準備・運営方法の検討・確認。

[活動報告]
研究会報告者等の決定
第4回会議において、開催県準備会での検討結果の提案を受け、全体会2名、分科会4名(各分科会2名)の報告者が決定されました。あわせて各分科会のテーマがそれぞれ「地域における公文書保存管理の現状と課題」「地域における民間史料の保存と活用」と決められました。また、自由テーマ研究会についても、同会議においてテーマ・報告者が決定されました。
その後、開催県準備会と委員会事務局で司会・ 記録の人選及び依頼を行い、あわせて各会場担当委員を決定、9月中旬には研究会に関わるメンバーが確定しました。

大会要項の内容検討及び編集
総会資料や研究会資料を1冊にまとめ、大会受付で参加者に配布している「大会要項」につき、第4回会議で次のような検討を行いました。
@ 大会要項、当日配付資料、会報大会特集号の内容区分を検討。大会要項は要点・骨子を記した見開き2頁を基本としたレジメとし、報告内容は会報で文章化する。その結果、当日配付資料が出るのは仕方ない、との認識に立つ。
A 不参加会員への配布方法の再検討が必要。
B 次の理由から、巻末資料の削減の方向での見直しが必要。
・大部になってきたための経済的負担。
・会員名簿の個人情報としての扱い。
・「大会のあゆみ」は20周年記念誌において第20回までは既に集約・記録化されている。

その検討結果をもとに事務局から会長事務局に連絡・協議をしましたが、大きな変更は役員会に提案のうえ来年度分からとし、今年度分では次のような修正を加えて編集を開始、9月30日時点では校正作業の過程にあります。
・研究会資料を会 議結果どおり2頁程度のレジメとする。
・「大会のあゆみ」のうち第20回大会までは内容を省略する。
・会則や関係法収録の削減を行う。

大会の案内・広報
1次案内ではお知らせできなかった研修会の各講義概要、研究会の報告者・テーマ及びその概要について、8月13日付で会員及び関係機関に2次案内を行いました。
また、本会ホームページ及び『会報』第49号に案内を掲載いただいたほか、関係団体の雑誌やホームページでも紹介されました。

展示会出展の募集
@ 協賛企業展示
7月21日付で『記録と史料』広告掲載企業を中心に募集、10社の参加を得ました。
A 機関会員等刊行物展示
8月13日付で機関会員に募集、26機関会員の参加を得たほか、協賛団体である新潟県歴史資料保存活用連絡協議会や防災委員会等の展示参加を得ました。


多忙な各委員の日程調整等が困難なため、8月以降は新潟での運営打合せを中心とした委員会を除き、各委員とは通信による意見交換を行いながら、事務局と新潟県立文書館を中心として準備を進めています。この間、総会等を担当くださる会長事務局、特別講演 の企画運営にあたられている国際交流委員会事務局、研修会を主催される研修・研究委員会事務局などと頻繁に連絡を取り、準備も最終的な段階に至ろうとしています。本紙が皆様のお手元に届く頃には、無事、大会を迎えられていることを願っています。


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